act 1
scene 1 家族会議@ヘアフォード家

*以降、全て写真左からの役名

ジェラルド
パーチェスター
ジョン卿

ジャッキー
ビル
(後方)執事ヘザーセット
ジョン卿
ジェラルド
ドアマン・ジャスパー
マリア公爵夫人

 舞台は1930年代のイギリス。
 貴族ヘアフォード家では、領主が亡くなり親族が集まっている。その席で、故領主の落とし子・ビルスナイブソンが跡継ぎとして紹介されることとなる。弁護士のパーチェスターの説明によると、ビルは、故領主が身分の違うために引き離されてしまった娘との間の子供であり、長年下町ランベスで生活してきたという。

ジャッキー
マリア
パーチェスター
ジョン卿

 その彼を次領主として迎えるべきかどうか、その判断を任されているのは、一族を取りまとめているマリア公爵夫人とジョン卿。しかし、ドアを開け入ってきたのはひどく不作法でコクニー訛り丸出しの若者だった。人なつこくなかなかの好人物ではあるのだが、粗野な言動を繰り返すビルを伯爵にするわけにはいかないとジョン卿はマリアに告げる。だがマリアは、彼を教育して伯爵にしてみせるとそう言い放つ。

act 1
scene 3 Me and My girl

ビル
サリー

 ホールに人がいなくなると、ビルが恋人のサリーを連れて再びやってくる。二人はビルの新しい家の豪華さに大はしゃぎする。が、ビルがこの家の領主になるために、公爵夫人が彼を「教育」しようとしていると聞いたサリーは、下町生まれの自分は身分の差から、ビルと別れさせられるかも、と顔を曇らせる。そんなことない、と楽観視するビルの言葉にうなずいたサリーだが....

ビル
ジャッキー

 サリーの心配は現実となってしまう。マリアは、ビルの紳士教育のために彼とサリーを別れさせようと考えていた。ビルに会いにやってくるサリーを邪険に扱うマリア。次第にサリーは自信を失っていく。
 そしてもう一つ、サリーには心配の種があった。ビルのいとこであるジャッキーが、ビルを狙っていたのだった。ジャッキーはやはりいとこのジェラルドとの婚約を破棄し、ヘアフォード家の遺産を受け継ぐビルと結婚しようと企んでいた。

act 1
scene 4 バー

 もう一人の遺言執行人ジョン卿は、次第に二人に好感を抱くようになった。二人を別れさせようとしているマリアに対し、ジョンはビルと共に下町へ戻るよう、サリーに提案をする。だが既に、サリーは心を決めていた。ビルを伯爵にするために、自分はビルと別れ、下町へ戻ろうとしていたのだ。

act 1
scene 5 Lambeth Walk

(手前右三人のみ)

パーチェスター
ビル
レディブライトン

 ビルの伯爵家継承お披露目パーティーに、続々と社交界の面々が集まってくる。マリアが仕組んだもので、今までの「教育」の成果をここで皆に見せるつもりだった。なんとかこのまま、目立った問題もなくパーティーが終わるかと思ったその時、下町の仲間を引き連れたサリーが乱入。とたんに会場は大混乱となる。サリーはこうすることで、自分が下町に帰らざるを得ない状況を作りだそうと思ったのだ。

(前列のみ)

ジェラルド
ビル
マリア
ジョン卿
ジャッキー

ドアマン・ジャスパー
サリー
下町の仲間
ジェラルド
ビル

ジャッキー
マリア
パーチェスター
サリー
ジェラルド
下町の仲間

 だがビルは、そんなサリーの考えに気づき、それならば自分もと、その仲間達に混ざって踊り始めてしまう。はじめは戸惑っていた貴族達も、次第にその輪に加わり始め、大騒ぎのうちにパーティーは終わる。

act 2
scene 1 Garden

 パーティーの翌日。集まった人々は庭でクリケットを楽しんでいる。そんな中、サリーを見つけたマリアは、再度ビルと別れるよう命じる。わかっている、と無理に明るく振る舞うサリーを、ジョンは何とか手を貸してやりたいと思うが、マリアの手前、直接行動に移すことはできない。

act 2
scene 2 Garden

 重い足取りで書斎に向かい、ビルになんとか別れを切り出すサリー。だがビルはまともに取り合おうとしない。どうせマリアの差し金だろうと、酒の勢いにまかせて談判に行くと飛び出してゆく。
 一人残されたサリーはゆっくりと、マリアが準備した迎えの車へと足を向ける。

act 2
scene 3 書斎

ビル
パーチェスター
ジョン卿

 マリアに談判をするつもりが、反対に貴族の義務について語られてしまうビル。マリア対策を、ジョン卿とパーチェスターと相談するのだが、二人ともマリアが怖いらしく、本人の前で啖呵をきるのは結局ビル一人になってしまった。酔いも手伝って、ビルはサリーと結婚する!宣言をするのだが、結局マリアのサリーを追い出そうという決意を堅くさせてしまう。

ジョン卿
ビル

act 2
scene 4 ランベスの街角

 サリーがいなくなったと知り、ランベスへ向かうビル。しかし一歩遅く、既にサリーはいないと管理人に言われてしまう。実はジョン卿が、マリアに隠れてサリーも「教育」しようと、友人のところへ連れていった後だったのだ。サリーからのメッセージを受け取り、ビルはランプの明かりの下で、がっくりと肩を落とす。

act 2
scene 5  再びホール

 ビルはばく大な費用を使ってサリーを探し続けていた。それ以外には、全く感心を示さないビル。そんな様子にマリアはショックを受けていた。いなくなってしまえば、ビルはサリーのことなど忘れるだろうとたかをくくっていたからだ。

ジェラルド
ジャッキー

 そんなマリアを慰め、昔から愛していたと告白するジョン卿。そして、ビルに振られてジェラルドと再び婚約するジャッキーと、カップルができてゆく中、ビルは家を出てサリーを探すと荷物をまとめていた。慌てて止めようとするマリア。だが無駄だった。

サリー
マリア
ジョン卿
ビル

 どこにいてもビルはヘアフォード家の人間だと言うマリアに、少し名残惜しさを感じつつもビルは玄関へと向かおうとする。そこに丁度入ってきたジョン卿の友人が、顔をおおっていた扇を静かに降ろした。

 その貴婦人は....美しく着飾ったサリーだったのだ。

パーチェスター
ジャッキー
ジェラルド
(花にかくれた)ジャスパー
サリー
ビル
ジョン卿
マリア

*場面名などは、Sr.ESS公演時にカット・編集したものにあわせています。


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